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2003年 / 2004年 / 2005年 / 2006年 / 2007年 / 2008年 / 2009年 / 2010年 / 2011年
1.DUNGEN/Ta Det Lugnt
北欧の澄んだ叙情性と、対を成すように繰り広げられる荒々しいインプロヴィゼーション、そこへ加わるエレクトロニカが創り上げる抜群にメロウな空間。オリジナリティとクオリティを兼ね備えた04年度ベストアルバム。
2.HOPE OF THE STATES/The Lost Riots
混沌とした世界の中に差し込む一筋の光。各楽器が絡み合いながら紡ぎ出す激情の音世界は、絶望的な悲しみをたたえながらも、彼方の光へ向けて上昇しつづける強さを持って響き渡る。
3.GRAILS/Redlight
意識を半覚醒状態へと引きずり込むドローンサウンドと、その中で鮮烈に響き渡るギター/ピアノのコントラストが、強烈な陶酔感をもたらしてくれる異色のポストロックサウンド。かなりの中毒性有り。
4.SEACHANGE/Lay Of The Land
ホープ・オブ・ザ・ステ-ツとの近似も見える音世界だが、いっそう荒々しくダークで、焦燥感に満ちた激情の轟音が吹き荒れる。UKバンドらしからぬ鋭利なアンサンブルと、知的な雰囲気の楽曲が素晴らしい。
5.PELICAN/Australasia
シカゴの4人組インスト・へヴィロックバンド。怒涛のごとく押し寄せてくる重厚なリフと、それを完璧にコントロールする理知的な構成力が素晴らしい。随所で感じられるオリエンタルな質感も良い。
6.DREAMEND/As If By Ghosts
繊細な「歌」と、粗い粒子の「轟音」が併存するポストロック。静から爆音へと至る正統的なアプローチの中に感じられる、真摯な姿勢と抜群のセンスにどっぷりと惚れこんだ作品。これからが楽しみ。
7.ICARUS LINE/Penance Soiree
破壊力抜群のヘヴィサウンドでありながら、変幻自在のしなやかさを見せる曲展開は驚異的。ロックの醍醐味を感じさせてくれる、色気のある強靭なグルーヴに酔いしれた作品。
8.THE VEILS/Runaway Found
"UK叙情系"とは全く別次元の、気品さえ漂う「英国ロマンチシズム」を久々に感じさせてくれたアルバム。フィン・アンドリュースのような圧倒的存在感をもったカリスマ的なボーカルもまた久々。
9.LIGHTS OUT ASIA/Garmonia
シューゲ通過後の音響系ポストロック。空間に溶け出す雄大なギターのベールとエレクトロニカ、ノスタルジックな歌が生み出すアンビエントな音空間が、このうえなく心地良いサウンドスケープを生み出している。
10.ALL NIGHT RADIO/Spirit Stereo Frequency
ねじれ、歪みまくった音像空間と抜群にキャッチーなメロディーが絡み合い、生み出されるカラフルなサイケデリック・ポップワールド。元ビーチウッド・スパークスのメンバーによる円熟のポップセンスに脱帽