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DECEMBER / JANUARY / FEBRUARY |
それはまるで押し寄せる氷河の如き轟音の胎動
デビュー盤が強烈な印象を刻んだオランダの3ピースによる、わずか1年で放出された2ndアルバム。文字通りheavyにtripするスペィシーなサイケデリック・ジャム。尋常でない拡がりをもたらすサウンドスケープと、ときおり頭蓋に注ぎ込まれるサンプリング・ワーズのジャンクネス。一聴した感じだと、リフ/リズムの即効性は前作のほうが上なのだが、遅効して押し寄せる快楽の波の巨大さが、今作は相当にヤバいんデス。それはまるで押し寄せる氷河のように圧倒的なスケールで迫り、どこか人知を超えたスペクタクルで全身を圧する。
スペースサイケデリック・ストーナー・メタル?
SLEEPともPELICANともはたまた35007ともLVMENとも違う、それでいてそいつ等とタメを張るあるいは張り倒しかねないマッシヴなエクスペリメンタル・サウンド。音の輪郭自体はむしろ朧で、しかし轟然と隆起し繰り返し覆い被さるリフの膂力は尋常でなくタフで、強い。ヒタヒタと侵食する波に、気づけば丸ごと浚われていたというような、なんだよこれ、ちょっとありえねーよヤバイよこれ、という轟音の波状に、どうぞ脳ミソ蕩かされてくださいな。
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