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MARCH   /   APRIL   /   MAY

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XIU XIU/Always

★★★★

その奇態をアーティスティックに、POPに鳴らし魅せることができる稀有な才人/Jamie Stewart率いるXiu Xiuの2012年新作。

細胞分裂するPOPの芸術。片手間の「ながら聴き」を許さない痛烈なインパクトが炸裂する。この完成度、06年の傑作The Air Forceを超えたかも!?散乱する音の衝撃、それを一瞬で結晶させるメロディのキレ、乱反射する色と光。そんなのがおよそ尋常でない感情のアップダウン下に展開するトンデモな劇場(激情)型ミュージック。

毒々しい燐粉を散らしながら、しっかりポップに着地するサマがイヤらしいほどに素敵な"Hi"で開幕。Angela嬢との、フラつきながらも心地よいエモーションに寄り添う"Honey-Suckle"みたいなトラックがあるかと思えば、続く"I Luv Abortion"は誰がどう見たって「キ印」なサウンドが破裂するトンデモな展開だったりする次第。落下と上昇。躁鬱の藝術。堕ちては上るメロディ/サウンドがやばいぐらいに気持ちいい。

「Experimental」ちゅう形容を借りて、勢い思いつきだけで酷い音鳴らしているバンドはようさんおるが、やっぱ凄い人はスゴイのだ。この手の狂人じみたパフォーマンスって、出だしのインパクトはともかく、大概は中途でこちらが冷めてきちゃったりするのだが、今作は最後まで落ちない、落とさない。その引力こそが、このアルバムの完成度の高さを表しているように思う。良い意味でこれだけ唖然とさせられる作品は稀少。ステキです。

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