WO FAT/Psychedelonaut

★★★★

Oh yeaaah!!!
極太GROOVEがドタマをぶち抜くHeavy-riff-rock!!!
テキサス州ダラスのトリオによる2ndフル。これはもう、EARTHLESS好きにはタマラナイぶん回しの爆宴空間。ミシシッピに巣喰うブルーズの泥濘をたっぷり塗り込んだ、快快快なるリフまみれの極楽トリッピン・ファズ・アウト。HEAVYにのたうつ爆音リフが、ばんばんのアドレナリンでヘヴンをえぐり拓いてく。

ものの一撃でコチラを引き摺り倒す、キョーレツな膂力漲るアンサンブル。全身に轟き渡る巨大なリズム、閃光めいて貫かれ、地響きなして振り下ろされるイカズチのようなマッシヴ・リフ。その灼熱で脳味噌を蕩かす爆音に、スキモノなら一瞬間にて骨抜き必至。大枠に一つの強固な「型」を感じさせるEARTHLESSと比べると、WO FATのサウンドはいっそう「崩れ」てジャンクに響く。HOWLIN RAINあたり、なかなか近しいんじゃないかしらん。

デロンデロンの引き倒し一辺倒かと思いきや、エスニックなパーカッション、あるいはダヴィな重低音の反復からサイケデリックなGROOVEを燻らしてみせる"Analog Man"や"The Spheres Beyond"、あるいはギターと悪魔的なユニゾンを交わすKeyの音がなんとも妖しい"Two The Hard Way"といった楽曲もあり、統一された全体テイストの中で、しかしかなりメリハリの効いたナンバーを繰り出し敷き延べていく。丸太ん棒のよなリフに頭をガンガン振るもよし、ウネリ立つグルーヴの∞に惚けるもよしの快盤となっとります。

The Gathering Dark

★★★★☆

About WO FAT...
Wo Fat believes in the Riff.
Wo Fat's music is all about the Riff...

先に聴いた2ndも良かったが、 その前年リリースのこちらデビュー盤がスゲー!!!祈りと性交と音楽が生み出す快楽の本質は同じく、それ即ち「反復」に在るのだよ・・・と言ったのはマンハルド神父様だったかなぁ(遠い目)、、、アタマをぐゎんぐわんと揺さぶり回す無限大のリフレインは、そのシンプリシティを最強の武器に至上の恍惚を描き出す。

なーに、これ?なーに、これ?と2回繰り返してもナニが出るわけでもないがとにかくスゲー!CDのキャパ上限まで詰め込まれた全12トラック/78分間には当たり前だが余分な空白など一切なく、この上なくプリミティヴでこの上なく分厚く歪んだリフが描く曼荼羅様の悶絶GROOVEでみっしり埋め尽くされている。こんだけ詰め込んでもまだ全然足りなかっただろうオマエラと思わず思う、永遠に終末を見ない系のHEAVY JAM/BLUESがヤバすぎる!みんな、飛べっ!涅槃の境地へ飛ぶのじゃっ!考えるのではない!!感じるのじゃッ!!!

テキサス州ダラス発の悶絶Riff塗れHEAVY曼荼羅トリオによる08年発のデビュー盤です、、、と戻ってきたのですけどももう、これ以上言うことないので終わり!のたくる重低音に散々どつき回された果て、"They're Coming For You, Barbara"で加速する瞬間の激烈な昂揚感でイキませう。凄いっす。凄いっす。

Noche Del Chupacabra

★★★★

うー、ファットだぜ!
としょうもないことを口走りたくなる爆音プリミティヴ、みたび。テキサス州ダラスのトリオによる3作目。ともにCDの収録限度ギリギリまでファットなジャムがぶち込まれていた前作・前々作と比べると、全5トラック/45分の今作は随分とスッキリして見える。が!

グツグツと沸騰するベースラインを皮切りに勃発するオープナー"Bayou Juju"
特大のプレス機で圧するような、鉛のごとくヘヴィな変拍子とダミ声の波状。比べればややスラッジィなザラつき加減と、前方への突進力が増大したようにも思えるが、その快楽の根本はなーんも変わっとらん。ブチ当たるもの全てを薙ぎ倒す極太のリフ/リズムは些かも衰えず、いわばマッシヴな威容を誇る檻の中でヘヴィに跳ねまくり、ときにはみ出るように充満しながら輪転してこます。要は「ぎゅおぉ〜ん」とぶっ飛んだパートが多いのか、「ギュワッシャォン」とイテコマス感触が強いかの違いなのだ。すなわちコムズカシイ話は抜きにして、聴くほどに頭ん中がカラっぽになってくこの感触を堪能すればいい。

んでもってラスト15分超に渡って展開されるタイトルトラックで爆死。サルサ調のリズムを奏でるコンガに乗って、脳味噌を確実に吹き飛ばす密度の爆音が闊歩いたします。巨大なチュパカブラちゃんがアタマん中をのし歩きます。これはワイフを質に入れてでも聴くべき全人類必聴のモンスター・トラック。というわけでまとめに入りますと、ともすれば廃人になりそうな重厚長大さなら1st、より瞬発的な驀進性ならこの3rd、といったところでしょうか。どっから入ってもええと思います。

THE BLACK CODE

★★★★

SUPER HEAVY GROOVE-HUNGRY STONER ROOOCK!!!

はぁはぁ。。そのウルトラ・ヘヴィな音圧に腰が抜けそうな興奮を、もとい床が抜けそうな迫力を感じるテキサス州ダラスのトリオによる4作目。モンスター級のRiff、そして圧巻のGrooveはデビュー盤から図抜けてカッコよかったわけであるが、爆音の森にサイケデリックな煙幕漂わせ、そこに巨大チュパカブラちゃんをのっしと闊歩せしめた前作"Noche Del Chupacabra"あたりから、そのマッシヴ・サウンドにちょいとしたコンセプトを投影しメリハリを持たせることを覚えた様子。つまりはもう、無敵。

Black Sabbathライクなイントロから、ハイウェイに大量のfuzzを撒き散らし爆走するオープナー"Lost Highway"は、その道程で未知との遭遇を果たしたかのようにクラッシュして転調し、強烈なメタル・リフでもって空間をヒネクリ潰す。しかも今作、Kent Stumpのヴォーカルが「え!?この人こんなカッコイイ声やったっけ?」いうほどにキマっており、さらに痺れる。ビリビリビリ。EARTHLESS系のコズミック・グルーヴがお好きなアナタにはTr.2"The Black Code"でのぴゅるぴゅるを、UFOMAMMUTのメガロ・リフが好きなアナタにはTr.4"The Shard of Leng"を差し上げましょう。こんなの鳴らすバンドには、MASTER Of The RIFF UNIVERSEの称号を与えましょう。そしてラスト"Sleep Of The Black Lotus"でのドラムが切り込みギターが炸裂するイントロで皆揃ってイキましょう。

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