AN EMERALD CITY/The Fourth

★★★★

New Zealand拠点のバンドによるダウンロード・オンリーの2ndアルバム。リスナーを的確に「飛ばす」スペィシーな音像に、バイオリンやリュート、シタールやウードといった楽器がエキゾチックなテイストを加えるインスト・サウンド。

そもそもバンドの出自はドイツだそうで、なるほどそのリズムの源泉には、NEU!やCANといった偉大な先人の血脈も伺える。いわゆる「ポストロック」的な手法でもって、明確なステップを踏みながらバーストするサウンドではなく、全体をその特殊な音場で包み、そのパート/パートで素晴らしい陶酔を織り成すスタイル。カッチリとしたリズムの上で美しいフレーズが揺蕩たい、あるいは未開の大地をイメージさせるプリミティヴなリズムが躍動する。そして上空には乱舞するスペィシーなシンセ・・・

初期GRAILSのほか、LONG DISTANCE CALLINGMASERATIあたりが好きならハマると思います。ぜひ。

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