XBXRX/Wars

★★★★

長年に渡り"ジョイナス・ミュージカル・アサルト(直訳すると、楽しい音楽の暴行)"と呼ばれる彼等のスタイルは・・・・・・

なんていう非常に楽しげなコピーに惹かれて手に盗った(いや、嘘。手に取った。買った。)US/シスコの4ピースによる強烈な一枚。本作が日本デビュー盤という位置づけながら、バンドの活動歴はかなり長いようで(活動休止期間も含めれば10年ぐらい)、スタート時のメンバーは皆中高生だったらしい。

そしてそして、うわー何でございましょうかコレは!言うなれば高速スリム化したRage Against The Machine?っちゅう怒涛のラッシュで殴り込んでくるオープニング"Center Where Sight"に始まり、まさしく息つく間も無き全力疾走っぷりが素晴らしい全12曲/27分。

相当な手数で叩きまくる変拍子ドラム、マイナーコードのリフでもって鬼のように攻め立てるギターを主体とした激アグレッシヴなハードコア・パンク。ブイブイ唸るベースに乗せられバスドラの連打にシバキあげられた日にゃあ、もう興奮するしか無いわな。初期Trail Of Deadの如きウォール・オブ・ノイズギター&激的メロディがブチ上げられるTr.9"In Veins"、暴力的に膨張した空間がメロディアスに破裂するラストトラック"Ear Ever Hear"なんて最高!電撃のギター・テクスチャに痺れます。カッコイイ!

8分で一つのステージを終わらせる、とかいう形容がもたらすムチャクチャなイメージに相反し、この手のサウンドにしては意外や引き締まったその演奏はかなり巧いと思う。鋭利さを増したcinemechanica/マッチョネスを巧く減衰させたat the drive in、こんなフレーズに引っかかる人は是非聴いてみてください。ちなみにこのバンド、昨年日本でギグを演っていたらしい。またの来日を一同お待ちしております。※ちなみに本作は日本盤が安いので、買うならそっちをオススメします。

www.myspace.com/xbxrx