MEGACHURCH/S.T

★★★★

2bass+1drumから成るオハイオ州クリーヴランドの3ピースによるデビュー盤。

このバンド名、ジャケットから連想するサウンドからおよそハズれない、スラッジィな「汚れ」を塗布した爆裂ストーナー。であるが、面白いことにほぼ全編がサンプリングまみれ。それが抜群にキャッチーなフックを効かす。一体どこからどーゆー基準で引っ張ってきてるのやら、政治的なもの(Tr.1"The Second Coming")から宗教的なもの(Tr.4"The Gay Agenda")、あるいはオカルトテイストのそれ(Tr.2"Exorcism"←最高!)に至るまで、とりわけアルバム序盤を中心に、それこそ機銃の如く乱射され投下されるサンプリングがもろくそにイイ。ために映画を観ているような(というと大仰だが)ストーリー性豊かな爆裂サウンドになっている。起伏控えめの2bass編成の勢いのままに、イロどりのサンプリングを爆燃料にして押し切られます。PARTS & LABORみたいのが好きな人にも必ず聴いてほしい、そんな快盤。

http://www.myspace.com/megachurchofcleveland

Megachurch 2:Judgement Day

★★★★

大体がバンド名に「MEGA」とか付ける奴にロクなのはおらんのだが、まぁこいつらもヘンだね。しかも2枚目だからタイトルがMegachurch2ってのも、、、イカすぜ!

そしてサウンドは前作から一段とそのパンチ力を増している。映画/演説etcをサンプリングして取り込むバンドは多々あれど、ことコイツらに関しては、その比重が完全にそのネタのほうに傾いてるのだ。一撃で強烈なインパクトを刻むナレーションを主に、アッパーなメタルサウンドをバックに従え突撃するユニークなミュージック。こんだけ濃ゆ〜いのにキレがあってクドくないという、素晴らしきSTONERなロッキンワールド。ある種一発屋的なサウンドではあるのだが、いや、まだまだイケるんじゃね?という破壊力を十二分に感じさせる、小粒ながら爆っとくる好アルバム。

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