LYE BY MISTAKE/Fea Jur

★★★★

ミズーリ州セントルイス発、馬鹿テク/ウルトラ・ノイジー系インストゥルメンタル。こちら2ndアルバムにて初体験したんだが、久っさしぶりにコノ手のテクニカル・カオティックに当たって思わずニンマリ。

全編に渡って炸裂するは、変拍子/変則コードの雨アラレ。横殴りの突風展開。だけどもこのバンドがおもろいなぁと思うのは、それら「カオティック」なフレーズが、ビックリするほど「ストレート」な道程に乗って聴こえるところでありまして、いわばコチラの望むキメやブレイクが要所で十二分に感じられるという。要は「狂った」フレーズを華やかに、効果的に撒き散らして魅せるための「フレーム」がまずきちんと組まれてるということかしらん。初期MAHAVISHNU ORCHESTRA、はたまたRTF辺りを思わせる70年代JAZZ ROCK'INなフレーズを、ここまでサラリと聴かせるウマさに加え、怒涛のツーバス、大上段からのメタリック・リフをポポイっと叩き出す「アグレッシヴ」さも厭味なく。カオティック・コアのジャンルで見るなら、TERA MELOSとBY THE END OF TONIGHTを足して2で割ったような・・・というのは強引か。ちなみに06年発のデビュー盤はVo.入りで、楽曲としても「グラインド・コア」で括れそうなゴリッゴリのキワモノ感が前面に出ていてこれはワタシ、駄目だった。ご参考までに。

http://www.myspace.com/lyebymistake