BLACK TWIG/Paper Trees

★★★★

マイブラもいいけどやっぱりRIDEだよねっ♪
そんなa青くナイーヴなhoegazeファンにオススメしたい、北欧フィンランドはヘルシンキ発の4ピースによるデビュー・フル。

キリリと澄んだ冬の大気を思わせる、凛とした感傷を閉じ込めたギター・フレーズ。大人びたようで、どこか投げやりな甘えも含んだヴォーカル/メロディは蒼く甘く胸を締め付け、荒々しくうねるベースラインの波間に浮き沈む。とにかくも、その楽曲の多くで放たれる感傷的なニュアンスは、2nd〜3rdにかけてのRIDEを彷彿とさせて素晴らしい。ワタクシ、2曲目の"All Your Time"のキラっぷりで死にました。

アルバムは中盤以降次第にそのささくれたギター・ノイズの比重を増し、半ば暴力的なドライブ感を強めて突き進む。同じ北欧のSINGAPORE SLINGを思わせるサイケデリック・ガレージ"Kouvola(Slow)"あたり、J&MCあるいはBJM系譜のロケンロー好きにも強くアピールするナンバーもまたなんとも格好良い。荒削りな衝動と、青年期のナイーヴさがごく自然に同居するロケンロー。個人的にこういうサウンドには抗い難いモノを感じるのです。

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