WOLF GANG/Suego Faults

たぶん先にレビューしたFOSTER THE PEOPLEと並列で流されても違和感なく聴けるだろうなー、という意味では「MGMT以降」の一派にカウントされそうなUKの若手によるデビュー・フル。

三十路を過ぎたオッサンにはどう頑張っても鳴らせなさそうなキラキラとしたメロディと珠玉のコーラス、そして霞むように天駆ける虹色のストリングス。儚くも色鮮やか、というか一瞬の煌めきゆえにその色彩に打たれるカラフルなポップ・ミュージック。

ハイトーンのヴォーカルとストリングス、散りばめられる鍵盤のフレーズが、感傷という名の上昇気流に乗りアガってゆく"Lions In Cages"を皮切りに、Max McElligottという男のフィルターを通して切り取られた「世界」が、鮮やかな残像を残して消えてゆく。終わりがあるからこそ強く印される感覚がある、そんなセンチメンタルな感情にも見舞われる良質の1枚。

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