N.Yブルックリンの4ピースによる2ndアルバム。まーたブルックリンか！と思いきや、変態は変態ながら、RELAPSEからリリースされたコイツはちょっと毛色の異なるストレンジ・ヘヴィネスで魅せつける。
ときにカラスがかぁかぁと鳴いたりもする音像空間にて、繰り出されるは滑らかにして怒涛の変拍子インスト・メタリカル。昨今のドン・キャバに往年のプログレ風味の薬剤を注入、増強、錯乱させたような畳み掛ける音の壁、ラッシュ。初めはColin
Marstonの手によるIndricothereみたいなサウンドだと思ったが、各種の彩色や劇性のダイナミズはこのバンドのほうが巧いかも。ハナのインパクトで掴んでも、それ"だけ"だと確実に飽きるだろう爆音一辺倒には陥らず、パート/パートでドラムが、Keyが前面に押し出され、あげくシンフォニックなコーラスが湧き起こってエモーショナルな揺さぶりをかける。この辺のツカミどころが、絶妙。これでアルバムのどっかにクリティカルな一撃があれば！というのは無いモノねだりの贅沢かしらん。日本盤も出てるので、なんかのイベントに乗って来日もありえそう。
http://www.myspace.com/titanaut