THE SEVEN MILE JOURNEY/Notes For The Synthesis

★★★★

し、し、し、知らなかった〜!
とビックリおたまげたデンマーク産POSTROCK。99年から活動、ってことはEXPLOSIONS IN THE SKYとおんなじ世代。しかし楽曲的にはEITSの系譜にはありませず、完全にGY!BEな世界を鳴らしておりまする。

そう、これはモロにGY!BEライクな、それも「世界」に対するポリティカルな風刺が入り込む以前の最初期スタイルを思わせる、モノクロームでシネマティックな轟音譚。虚ろに反響するギター・リフ、当て所なく逝くリズム隊、無人の地を抜ける風切り音のようなバイオリンのストリングス。週末的な悲壮感は、やがて怒りにも似たエネルギーとして膨張し、世界を砕くエネルギーとなって暴れ出す。爆音の乱打によって打ち破られた漆黒の狭間から、一条の光がひび割れた地にスッと射す。死後の安寧にも、絶望の中の希望にも見得る光と影のオーケストラ。全60分31秒で拓かれる、素晴らしき音のフロンティア。

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