先のBLACK BOMBAIMが「EARTHLESSへのポルトガルからの回答」であるならば、こちらは「PELICANへのメヒコからの回答」になるかしらん。
MEXICO CITYの3ピース、Sad Breakfastの3rdアルバム。岩をも穿つインストゥルメンタル・メタリカル。ミキサーにMatt
Bayles(ISIS、MASTODON、RUSSIAN CIRCLES)を迎えての全7トラック。どこか有機的な大らかさを感じる轟音が刻み込まれるオープナー"Atahualpa
Yuyeti"はまさしくPELICAN。続く"Antlia"ではややインディーズ・テイストの軽やかな音が上空を旋回し、あるいは"Camaleon
& Andromeda"ではクセのない素直な叙情系ポストロックを鳴らしたりと、まだトータルで完成しきっていない部分も感じるが、端々でかき鳴らされ、雪崩れ落ちてくる轟音リフの膂力には、ホンモノの興奮が宿っている。まだまだこれからが楽しみな、そんな若手の一つ。
http://www.myspace.com/sadbreakfast