ノルウェーはオスロのトリオによる1stフル。ざらっざらの爆音がぶつかり爆ぜる、爆風のようなロケンロー。まるっきりCREAMのライブ盤を思わせる音と鳴りが掛け値なしに格好いい。70年代の熱く熱いあの空気がタマラン！という人々はもれなく悶死するんじゃないかしらん。
とにもかくにも野太く熱く、ひしゃげた怒涛のアンサンブルが、雪崩をうって応酬いたす。クラッシュを雨の如く降り散らし、鉄屑を築き上げるかの如き爆音を充満させるドラムに、狂いの沼へ片足突っ込んでそうなブチ切れたギター、他人なんざお構いなし！のプレイでくだを巻くベースまで、揃いも揃ってイイ面構えしとる。あのド突き合いのようなCREAMのライブも思わせるこのテンション、この破壊力は一級品。たまーに入ってくるkeyの煌きもまた、非常にツボを押さえておりまする。その厚みにこそブルージィな香りはすれど、どこにもユラユラ揺蕩たうことなくとにかくのっけからラストまで爆発的に突っ走る、そのテンションの高さも非常にイイです。最近復活した22-20sみたく、うまい具合にイマの空気にもハマる普遍的な熱さを放射するロケンロー。"Ball
& Chain"のクソ喧しさとか、たまらん。
http://www.myspace.com/thegrandspace