熱い！！衒いの無い轟音というのはなんでこうも燃えるのか！？「クラスト・コア」「DISコア」に「Dビート」、もしくはAt
The Gatesどころかスウェディッシュ・メタル勢にもとんと馴染みのない自分だが、そんな薀蓄形容関係ないよねとばかりに生々しいギターがいきり立つ冒頭3秒からして衝動は炸裂。
徹底して直線的にブチ抜く轟音の即効性はスバラシイ。爆発へのカウントを取り続けるビートが身体を突き抜け、唸りを上げるギターが血肉を沸騰させる。暴走する爆音が理性を吹き飛ばす一方で、煮滾る濁音に埋もれない鋭い衝動がさらに昂揚を煽る。
怒号のようなTomas Lindberg(At The Gates)のヴォーカルを燃料に、そこかしこに爆弾をばら撒きながら突進する暴走機関車のようなサウンド。全編をブチ抜くのは一本の太いケーブルのような爆音ながら、随所で軋み、たわみ、破裂し膨張するシルエットがメリハリを与えて全く中垂れすることがない。
ConvergeのKurt Ballou(Gu)によるプロダクションも素晴らしく、ギターの叙情性殺傷性を余すところなく閉じ込め全体をドライブさせる手腕は見事の一言。先にレビューしたGospel同様、この人のプロデュースはかなりツボ。
http://www.myspace.com/disfear