DIGRESSION ASSASSINSに続いて聴いた、スウェディッシュ・ハードコアバンドによる97年作2nd。なんかこっちの国のこの手の音って、米国とも英国とも違う、一種独特の闇っぷりがあって痺れる。絶望的に真っ暗で、なのに異常に澄んでいる、というか。暴力的なグルーヴで犯されるような、荒々しく冷たい感触の特異さに興奮する。
全部が相まってこそのバンドサウンド、とは言え、やっぱドラムが際立ってカッコイイ。性急なハイハットのカウントからドンッ！と踏み込まれる衝撃度全開のイントロで燃えることしばし。歪み、引き攣れたフレーズで割り込むベースが危険なドライブ感を放り出すサマもgood。暴力衝動という名の装置があるとすれば、確実にそのスイッチをONするような直情的な刺激が素晴らしい。加えて言うなら、その直情の中に蠢く複雑な質感こそが煽情の本質か。完成された凄みを感じさせる、美しく凶暴な一枚。
http://www.myspace.com/73645848