PARTS & LABOR@神戸HELLUVA LOUNGE

7月2日から9日までの全8日間で8公演!
というめっちゃハードなスケジュールで敢行されておるPARTS & LABORのJapan Tour。その神戸公演に行ってきた。20時頃に入ると演奏中だったのは、apres-guerre napoto。Vo.は Bondance In Mexicoの人?オルタナティヴなギターにどっしりと揺れるリズム、ときにサイケデリックにときにSlintっぽいトンガリを放出するミュージック。音がだいぶ甘いなーという感じはしたけども、好きなタイプのサウンド。続いて20時半頃からBONANZASというバンド。デスメタル〜グラインド・コア風の苛烈なサウンドに、わしゃわしゃゆってるヴォーカルが絡む。ただ、肝心要のリズムがパッキリしてないために、ただの騒音みたくなってたのが残念。

そしてPARTS & LABOR登場!
21時過ぎから速攻でセッティングが行われ、21時半開演。ステージ上にはDan、BJ、Joeの3人に加え、サポート・ギターが入った4人体制。来るか?来るか?と思ってたらやっぱり一発目は3rdアルバムの冒頭を飾る"Fractured Skies"がキター!軽快に発破するドラムスに、伸び上がるシンセ、ツインヴォーカルが重奏。祝祭のように高らかに鳴り響く金管質の旋律が頭上から降り、瞬間後には美しいディストーション/ノイズが足元から一気に空間を洗い上げていた。うわー、なんか予想してたよりも遥かに音が分厚い!ヤバイ!マジカルなフレーズが跋扈する"Echo Chamber"や"Skin And Bones"のチャーミングさにもメロメロになったが、個人的にめちゃ燃えたのが"Wedding In Wasteland"や"Constant Future"といったナンバー。ライブならでは!な爆音ダイナミズムが楽曲の表情をガラリ塗り替え、アタマをぶん回したくなるタテの快感が炸裂。

合間に「アツイネ」とか「チョットマッテネ」とかカタコトを挿し込むBJのヴォーカルは、スタジオ盤と比べればちょっとフラついてはおるのだけど、むしろエモーショナルな熱量はライブのほうがずっと素晴らしく、錯綜する幸福な爆音の中で、いくつもの胸にグッとくる瞬間を描き出していた。アルバムだとそんなに思わなかったけど、メロディ/フレーズのシンガロング度もかなり高くて、あぁ、歌詞覚えときゃよかった、という「向こうやったら合唱必至」な瞬間が随所にあった。

本編ラストは2ndより"Changing Of The Guard"
これがまた、アルバムだとその空間装飾に隠れて見え難い彼らのエモーショナルな熱い熱いコアを感じさせる素晴らしくノイジーな楽曲で、燃えた。この曲と"Rest"の蒼さはほんと、たまらんかった。疲れてるやろうに、アンコールにもきっちり応えてくれて、再び途轍もないノイズを撒き散らしバーストする"Neverchanger"でクローズ。シンセを揺すりながら猛烈にヘッドバングするDan、ベースを抱きかかえ座り込みながら轟音に埋もれるBJ、ラストまで快活なリズムで引っ張っていたJoeと、みんなほんまに良かった!こうやって日本まで来てくれたバンド、招致してくれた関係者、そこに関わった全ての人にありがとう!って言いたくなるような、ほんまに素晴らしいライブでありました。

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