MARVINS REVOLT/LITE@十三Fandango

一昨年に見逃しかなーり悔しい思いをしたデンマークのMarvins Revoltが、再びLITEの招致により来日!ということで満を持して行ってきた。

公演2日前に発券したチケ番がまだ2桁台だったとおり、フロア内のオーディエンス数はざっと100人程度。19時をわずかに回ったところでMarvins Revoltのメンバー3人がステージへ上がり、開演。オープニング・トラックは"Antique Markers"だったかな?Arctic Monkeysばりの不遜なリズムが跳ねる跳ねる!自分がおよそ3ヵ月ぶりのライブ参戦だったこともあるんだが、とにかくのっけから叩き出される引き締まった音の「圧」にシビれまくりのノリまくり。ギター兼Key/ベース/ドラムから成る、3ピースのウマ味を存分に弾き出すタイトでアグレッシヴな音が切れ間なく転げ、回る。精緻かつ激パワフルなドラムとかもうほんっとスゲー!ポストパンク/ニューウェーヴ/マスロックなどなど複数の要素を見ることができるサウンド、、、という形容をナルホドと思う一方で、そうした既存のピースではおよそ割り切れない人力の、有機的な熱気や引力がビシバシと放出されているところこそがこの人らの魅力やなぁとも思ったり。鋭い音が複雑にクロスし、爆発。イタリアン・エモともアメリカのそれとも違う「温度」を感じるツインボーカルもほんっとに素晴らしくて惹き込まれる。波状するメロディに掻っ攫われる"Likewise "、旋回するセッションにぶん回された"Bugs In Time"、タイトなリズム/滑空するメロディ、さらには滑らかに炸裂する轟音の快までもが息つく間もなく押し寄せる"Deliberate Deeds"などなどなどなど、聴きたい!と思っていた曲全部、というか持ち曲のほとんど全てを演ってくれたようなセットリスト。最後は轟音中の轟音ナンバー"Folks Ain't Sleeping"で最高のクロージング。時間にしたら40分弱なのに、なんだこの満足感は。ものすごーく楽しかった!終演後に「また来てね!」って言ったら「もちろん!」とのことで、飛行機代出してくれる人がおったら必ずまた来てくれるでしょう。

続いて20時頃からLITE。これで観るのは4回目?新作E.P"Turns Red"の楽曲お披露目の意味合いもあった今回のライブだが、新旧とりまぜどんっどんと展開。個人的な感触としては、よく言えば「精緻」、だけども時としてそれが教則的なニュアンスにも感じられてしまうコトがあるこの人らのライブだけれども、本日はそうした細かなパーツ/パーツの合算が終には爆音のカタルシスとして炸裂する瞬間が何回もあってその都度大盛り上がり。新作E.Pのナンバーはかなーりファンタジックなプログレ色(ゲーム音楽っぽい)が強まってるんだが、この辺が間に挟まれることでなかなか面白いステージングにもなっていた。EPにゃ入ってないが、シンセ大活躍で「黒いジュリアナ東京」みたいな雰囲気の楽曲があってあれなんてばかなり良かった。この上なくセンチメンタルなアコギのストロークから始まる楽曲では、途中でなんだかキモチ良ーくなってきて寝たりもしたが、その一方で"Ef"や"Infinite Mirror"あたりのバッキバキの爆裂感は強烈な覚醒感があったし、初期頃のナンバーの「変拍子でござい!」的なアンサンブルのカッチリ感もまた最高にキモチ良く、とりあえずはもう、踊りまくった。アンコールで2曲、さらなるアンコール要請に再びリーダーが出てきて「もう演る曲がありません」とコメントしてなんだかほんわかしたムードで終演。大満足。最高でした。ありがとう。

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