OASIS@INTEX大阪

自分にとっては現人神にも等しいOASISの、約3年半ぶりとなるJapan Tour。たとえ何があろうとも行くっきゃない!ということで大阪公演初日に行って来た。ライブ観るのはこれで7回目。17時過ぎに会場のインテックスへ到着すると、昨日から一気に冷え込んだ寒空にも関わらず早くもGET READY!状態の薄着ピーポーが列成し開場を待っておる。で、自分はと言えば寒いのはヤなので、ギリギリまで待って手荷物・上着をロッカーへぶち込み参列。今回SMASH先行で取ったチケットはステージ正面のA1ブロック。入るとワォ!ちょうど眉毛兄弟の立ち居地ちょうど真ん中、5列目を陣取れた。

開演の時刻が近づくにつれ、俄かに慌しさを増すステージ上を眺めるうち、気づけば視界は濃いスモークに。そして定刻の19時、そろそろ来るか!?と思った瞬間に流れ出したのはローゼズの"Waterfall"だったという。これで周りと一緒に一挙テンション↑↑↑そんな小技(?)でアゲときながら、定刻を10分ほど過ぎたところで会場暗転。お馴染み"Fuckin'〜"のイントロと共にステージ上へメンバーが!リアムは丸坊主に近い短髪で、ふっさりモミアゲが異様な存在感を放出。初っ端、"Rock'n'Roll Star"で開幕した瞬間、後方から押し寄せた人波に乗って3列目まで前進。まぁみんな歌うわ歌うでほとんどフルコーラス状態。インテックスの音圧がショボいせいもあるんだが、リアムの声がほとんど聴こえん!にしても続く"Lyla"の大合唱ですっかり兄弟は気を良くしたか、それとも元来大阪が好きなのか、これまで観た中でたぶん一番「上機嫌」だった今宵の眉毛兄弟。自分も含め、新譜からのナンバーでは合唱度合いが引き潮になるんだが、それを置いても旧来ナンバーでの盛り上がりっぷりはかなりのモノで、中盤の"Morning Glory"の掛け合いではほとんどモミクチャになりながら、皆で拳突き上げて大合唱。4代目ドラマーとして入ったクリス・シャーロック(ロビー・ウィリアムスのバンドなどで叩いてた人)のプレイを観たのは今日がお初だったんだが、この人、これまでのバンド史上最もパワフルな叩きっぷりだ。長めのリーチでぶっとい音塊をボンボンと打ち出してくる。合間に高々とスティックを投げ上げるパフォーマンスも交えたりと、かなりの芸達者。惜しむらくはそのボンバスティックなサウンドに紛れて、アンディ・ベルのベースがほっとんど聴こえんかったことか。リスニングのポジションにもよろうが、アンディとゲムのプレイがやっぱりかなり物足りなく感じるのはこのバンドの性質上、仕方ないのかしら?開幕前に「アンディ・"ベン"って誰?」とか言ってる失礼なのもいたが、ぐぉらぁー!このお方はRIDEというバンドを率いたすげー人なんやぞ!という気持ちを抱える身としては、小僧の手習いのようなフレーズを粛々と弾き続けるその御姿にはやはり複雑な気持ちにもなるのね。

話が逸れた。ライブは中盤、突如としてノエル以外のメンバーがすっこんで一瞬「アレ?」ってな空気が漂ったんだが、アコギ一本で兄貴が弾き語りだしたのが"Whatever"だったという素敵なサプライズ。札幌公演でいきなり飛び出したこの激レアなトラックが、本日はまた出場所を変えてのお披露目。ノエルいわく「日本公演だけ、特別だ」とか。オーディエンスをガッチリ掴むソロコーナーから、本編を野太く〆る"Supersonic"へ、満場の拍手喝采の中、いったんステージ袖へと全員が引っ込み、やがてリアムを除くメンバーが再登場していよいよ"Don't Look Back In Anger"となりました。すぐ周りの声しか聞こえんので一体どれだけの合唱が起きてたのかワカランのだけど、たぶん、この曲のサビだけは、ほとんどみんな覚えて来て歌ってたんじゃなかろうか笑?どうぞ、てな仕草でサビをオーディエンスにお任せするノエル。さっきの"Whatever"しかり、いつからこんなにオーディエンスに対して親切設計になったのか?そんな最高潮の盛り上がりを経て、再びリーアムが現れての"Champagne Supernova"で昇天。ほんと良い曲だわーコレ。歌詞も最高だ。ラストは今ツアーで久々に復活した"I Am The Warlus"でフーッ!!!とか言ってるうちに、アッという間に終わってしまった。

楽しかった。ほんと、楽しかった。が、昔日のような熱狂を感じなかったのもまた事実。むかーしは"Acquiesce"でさえ「ノエル、あんた歌わんでいいから」と思っていたのはいつのことやら、今じゃ兄貴の歌なしでは成り立たんだろうバンドの有り様を観るだに、正直ちょっとした淋しさも覚える。複雑だ。でも一生ついてくけどね。

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