zOoOoOm/BOGULTA/DORAVIDEO@神戸Helluva Lounge

今月頭にあったLIVE@京都メトロは、都合により観れず終いだったzOoOoOm。特に間が空いてる感じもなかったんだけど、数えてみると、ワァ3ヶ月ぶりだ!時が経つのは早い。

ってなわけで19時に会場のHelluvaへ。19時25分頃、zOoOoOmから開演。もうね、最高だった!旧来ナンバーのトバシっぷりのキモチ良さは勿論として、新曲群のアレンジが観るたびに良くなってるの。ヘヴィ・メタリックな叩き落しやメロウな遊泳、燦然と散るリズムの煌きから原初的な突き上げグルーヴまで、全てが渾然として「一本のウネリ」になってドーン!と打ち被さってくる。自分の好きなモノが全部ここに在る!とも言える最強の爆音。興奮で軽く涙腺が緩んだわ。異常に懐の深いギター・ワークの凄みは毎度のことながら、今日は3者の息がかなりピッタリ合って見え、各々のプレイも、合算しての白熱感もホント素晴らしかった。50分近く演ってくれて大満足。

続いて20時30過ぎからBOGULTA。最近あちこちで名前を見かけるようになった、大阪発/ex.ZUINOSINのメンバー2人によるエレクトロニカ・クラッシュな爆裂ロック。節操無しに詰め込んだサンプリングを炸裂させ、ガンガンと叩きつけられるドラム+ウルトラヘヴィに歪んだベースで祭り上げるという代物。ある意味、ノリきれないと辛いタイプの音だ〜と思って置いてかれないように初めは無理してノッた(笑)。初っ端、悪い意味でメロディ・フレーズがアタマにこびりつく死語に近しいイケイケっぷりに「ごめんやっぱムリ!付いてけないッ!」と思ったんだが、超ミセラブルゆえにアッパーな昂揚を醸す旋律や盆踊りフレーズなどなど、オーソドックスなアゲ/煽りのフレーズが全面に飛び出し始めた中盤から、なんかどんどんオモロくなっていてノレた。自分の中の「関西ゼロ世代」のイメージとかなりピッタンコする感じのバンド。偏見かもしれんが、東京にゃこういうバンドおらんだろう。

トリを飾るのはドラびでお。これまで名前は何度か見聞きしてたんだけど、ライブは今日が初。ステージを観て名前に納得。ドラム+VIDEO(映像)=ドラびでおなのね。中央に配置されたスクリーンを横に、体格良い坊主の兄ちゃん(おじさん?)がドラムセットに独り鎮座するという奇なる構成。旧いオペラ映画を繋ぎ合わせた映像に、やや猟奇的なトコロもあるダークな劇場型の旋律を被せてくるスタートに「ナルホドこういうタイプの音なのねー」と解かった風な気でいたら一転、んなもんじゃなかった。なんせ「トイレその後に」をコラージュしてくるんだよこの人。佐藤B作の細切れリフレインと共にラウドなドラム・ビートが押し寄せてくるこの感覚は何だ!?「もう匂わない!」でキメ、ブレイクしていくサマはさながら狂気デス。女子十二楽坊、NHK喉自慢、社保庁批判、熊殺しのウィリーにマツケンサンバと、放たれるネタがどれもこれも絶妙に古いところに、妙にエグいインパクトがあって笑える。本編ラスト、マツケンサンバの映像にNEW ORDERの"Blue Monday"を被せてみても全く違和の無いクオリティ笑!強いて難を上げるなら、コラージュが巧過ぎて、ほとんど音を忘れて画に釘付けになっちゃうところか。「前衛アート」とか言って、美術館でのインスタレーションも出来ちゃいそうだと思ったり。というわけで終わってみれば22時半過ぎ。満喫です。楽しかったー。

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