余韻、と呼ぶには強烈に過ぎる興奮をズリズリと引きずるまま、昼頃に名古屋を経ちバスで大阪へ。心斎橋PARCOのエレベーター前で、ちょうど降りてきたメンバーに遭遇し、ミーハーにもJasonに握手してもらったりしつつ会場のクアトロへ。一桁の整理番号が振られたチケットを握りしめ、最前で観る気満々で開場時刻に行った。がッ！「CREATIVEMAN会員先行」なる見知らぬ生物にヤラれてあえなく撃沈。まぁともかく、昨日の名古屋に比べると、客の入りはかなり良い。隣と触れ合わないだけの余裕はあるものの、開演少し前には後方までもれなく人で埋まっていた。
そして19時半、今宵も定刻どおりに暗転し、メンバー登場。昨日は結局一度も聞かれなかった野郎声による「ジェイソンッ！」の歓声があちこちから上がり、メンバーも嬉しそうに見える。そして開幕。昨日同様"Amazing Grace"から立ち上がったのだが、ビックリしたのは音響面。若干の不満が残った昨日のソレとはほとんど別モノかと思える重厚で、異常に輪郭のクリアな爆音に興奮。同じクアトロで、なんでこうも違うのか。加えてメンバーのテンションの違いも明らかで、特にギターのDoggenがむちゃくちゃ気持ち良さそうに弾きまくってるのが印象的。"Cheapster"のキメでかなーり挑発的なフレーズを叩き出すに始まるや、ファズの雷撃から伸びやかなスライドギターの遊泳まで、ホント楽しそうにプレイしてる。ステージ・ライティングもまた素晴らしく、時間の静止を錯覚させる静けさの中で、高純度のインプロが触発し合ってリリカルな化学合成を起こす"Rated X"、雄大な空間を揺蕩たい、やがて豊かな跳躍が始まる"I Think I'm In Love"、さらには"Lay Back In The Sun"で織り重なる純白の轟音へと至る過程での、後光めいて射し込む照明がマジで素晴らしく、音と光のシンクロ模様にグルグルと酔い痴れた。そんなこんなで音もビジュアルもその繋ぎにしても、ステージを構成する各要素の良さがハッキリと感じられた今日のライブでは、途中"Life Is Too Long..."なんてほとんど泣き言めいた詞を歌うJasonのナイーヴさにも素直に移入できた。そしてやっぱり今夜も"Take Your Time"の炸裂により絶頂し(この曲はほんまにヤバい)、名古屋では無かったストロボ・フラッシュの激滅も加えた"Take Me To The Other Side"ラストの轟音ノイズに全身を焼き切られて腑抜けたのでした。
アンコールは"Oh Happy Day"
ブルー/ホワイトのライトが明滅する中、先の轟音でスッキリと洗いざらされたアタマの中に澄み切ったアンサンブルが流れ込み、暖かな昂揚と光の螺旋が全身をすっぽりと包み、昇らせて終了。微笑みと共に、メンバー並びに客席へ拍手を送りながら退場していくジェイソンを見ていると、終わった、、、という充足感にやや感傷的な感情が入り混じってきて何とも言い難い気持ちになった。今度は何年後になるかわからんけれど、いつの日かまた観れる日を楽しみにしとります。
Amazing Grace/You Lie You Cheat
Shine a Light
Cheapster
Soul on Fire
Sweet Talk
Sitting on Fire
Walkin' With Jesus
Rated X
I Think I'm in Love
Lay Back in the Sun
Death Take Your Fiddle
Life Is a Problem
Ladies and Gentlemen We Are Floating in Space
Take Your Time
Come Together/Take Me to the Other Side
Oh Happy Day