31KNOTS@鰻谷SUNSUI

31KNOTS Japan Tour初日の大阪へ行ってきた。19時40分頃に入るとちょうどYOLZ IN THE SKYの演奏が始まったとこ。ちょい久しぶりに観たがやっぱカッコイイなーこのバンド。初めこそギターがよくわからんフレーズを繰り返してて煮え切らぬ感じがしたが、リズムが走り出しガソリンをぶっ掛けられたようにギターが激しく燃焼を始めればコチラも一気に沸騰。ギラギラしたギターとモリモリとしたリズムラインが煽る煽る。最初は固かった超ハイトーンのvo.もどんどんノッてきて全体がドライブ。急き立てられ掴まれ揺さぶられ刻まれて踊り狂ったのでした。

続いて20時半頃からHOSOME。ライブは初見。g/b/d/にKeyが入った4人組。Tera Melosを玩具箱にぶっ込んだような音だ。変拍子云々というよりも、もはや全体の整合性が皆無。90秒の中にしっちゃかめっちゃかな要素をギュウギュウに詰め込んだサウンドは、嫌いじゃないがノリ切れないまま20分ぐらいで終わった。

20時50分から30分ばかし間が空く。31knotsのメンバー何処行ったのよ?何かあったのかしら?などと思っていたところ突如として暗転。フロア後ろからTMV"Frances〜"のジャケ写みたいな覆面男が出てきて笑撃。g/vo.のJoe Haegeなのだが、こういう芸風なのね!ってかお前が着替えてたせいで中々始まらなかったのか!?とか思ってる間に怪しげなルックスのまま4thの"City Of Dust"へ。水中にいるよなファンタジックなサンプリングに熱い熱い声が乗る。歌いながら覆面を剥ぐと、その中はハンズで売ってそうなヘンテコなパーティーマスク。それを剥ぐとさらに鬼のお面。それを外すとパンストを被っている・・・完全に変態ではないか!という無言のツッコミを受けつつ楽曲は進むのだが、歌とパフォーマンスに専従したJoeは端からガラガラのフロアへダイブを試みたり客に絡んだりと予想を軽く越えたイキっぷり。

奇態な動きに反し、なんで楽曲はこんなにカッコイイのか燃えるのか。新曲だよと言ってブチかまされた"Certificate"は迸る熱量にヤラレ、続く"The Breaks"での唄心METALとでも言いたくなる世界はライブで明らかにその鮮烈さを増していた。シーケンサーを用いて3ピースで撃ち出される熱い音の塊は、随所で綻びも見せつつもアルバムとは別次元の熱と強度でこちらを撃つ。ライブ映えしそうやなと思っていた5thの"Man Become Me"は、やはりべらぼうに熱く悶絶。"Chain Reaction"のエモーショナルなマス・コアっぷりにもやられた。ラストの"Hit List Shakes"では、フロア中央にスタンドを引きずり持てきて熱唱。アンコールでもフロアに降りてきてギターをかき鳴らすJoe Haegeは面白すぎてカッコ良すぎた。ハァハァ言いながら「アリガトゴザマス」って早口で言うのやめてくれ!笑いすぎて腹が痛い。

LIVEがスゲーとの評に違わず、CDとは別もんの31KNOTS劇場は本当に素晴らしかった。ってかこれで3度目の来日だとか。また来てね。今回お客さんは多く見積もっても50人ぐらいしか居なかったが、残る東京/名古屋公演、時間ある人は参戦を強くオススメします。

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