祝Sleeping People初来日！
というわけでサンスイまで観に行って来た。到着すると19時半、folioという大阪の4人組が演奏中。2曲しか観れんかったが、いや、これがなかなか良かったんだな。変拍子混じりの、タイトなアンサンブルで刻むポストロック。エモ寄りのヴォーカルは少し好みから外れるものの、カッチリ締まった勢いのある演奏が格好良かった。
続いて20時過ぎからmiddle9という大阪の5人組。トランペットやヴァイブ、エレピなんかを入れたクラブ・ジャズ寄りの楽曲。全7曲のうち4曲は、エレクトリック・アップライトのベースも使ったわりとオーソドックスな感じのジャズナンバー。音としては好きな類なんだけど、こういう編成だと半ば無意識的にトランペットや鍵盤楽器の粗探しをしてしまうため、正直あまり楽しめなかった。リズム隊が聴こえ難かったのも一因か。
続いて21時過ぎからenvy。あ、書き忘れてたが今日はまたエライたくさん人がいる。フロアを出入りするのも一苦労、な人の群れ。前回のPelicanの時と同じく、ほとんどenvyメインのお客っぽい。しかしenvy、どうも苦手。インストだけ聴けば、もろにEITSっぽい轟音をバーストさせる楽曲とはいえ、そこに絶叫系のヴォーカルが乗るとアカンくなる。半端ないエモーションで焚きつける深川の声は、感情の押し付けと言ったら失礼だがどうにも息苦しい。逆に、もろハードコアな重量感ある音のカタマリが捻転するナンバーは格好ええ。ボーカルもこのスタイルのほうが素直にハマってるし。途中このハードコア系の楽曲では、かなり激しいモッシュが起きてました。
envy終了後、一気に引いた人の波を逆行し、気づけばステージ正面最前へ。先ほどのモッシュで荷物をあらかた紛失した女の子らの落し物拾いなどをする内に、まさに眼前ド真ん前にドラムセットが組み立てられ、グルリ後方をギター/ベースのアンプが囲んだ。そして22時10分、Sleeping Peopleのメンバー4人が登場。最近ずいぶん変拍子も聴き慣れたよなぁワシ、、、とか思ってたが、このバンドの異常に複雑なリズムには参った。リード/リズムの区別が無いギター×2は、フレージングこそそれほど複雑ではないものの、全く先を読み難い変転を繰り返す。さらにそこへ拍の裏の半裏を欠くようなドラムが入り、変則的なフレーズを噛ますベースまでも加わるともうワケが分からん（笑）掴んだ！と思った次の瞬間にはもう次のリズムへと移行。ものの4小節も同じリズムが無いような。笑ける。手数の多さこそまだ常識の範囲ながら、相当奇異な組み立て方をするBrandon
Relfのドラミング。かぶり付きで見るそのプレイは迫力在りまくり。
ほとんど何の楽曲を演ったか分からん（覚えてる余裕が全く無かった）が、ステージに漲る独特の緊張感は特異。ギター1本がリフをポンと出し、残る3人が「オォ、それかよ。」みたいな感じで反応するスタートとか見てると、セットリスト決めてないのかしら、と思ったり。得体の知れんエフェクトをかけまくった弦楽3本がドロドロと揺れ、ドローンの渦中でたまに目を覚ます（笑）Brandonがバシンとスネアを張る、奇妙なナンバーで本編終了。アンコールで1stから2曲演り、1時間ばかしで終了。オモロカッタ。しかしトリのバンドのスタート時間、遅すぎないか？途中で「終電やから帰らなアカン」って言ってる人がチラホラ居て、毎度のながらサンスイのブッキングと転換の遅さには疑問を感じます。