JAZZ FUNK EXPO 2007@Billboard Live大阪

昨年に続いての開催になるらしいイベントに行って来た。余談はコチラに書くことにして、21時半開演。

先に出たるはアメリカのオルガン・ファンク・トリオ/Big Organ Trio。オルガン、ベース、ドラムの3人が登場し、"Number9"でスタート。裏打ちで跳ねまくるリズムが疾走。ワウを噛ませて鍵盤を叩きまくるマイク・マンガン。ホントに文字通り、腕を振り回しキーを叩く!鍵盤が洗濯板に見えなくもないパーカッシブな弾きっぷりは、聴覚のみならず視覚にも高刺激。肩慣らし程度にステージを賑わせ、続く"Diva Mode"からマジモード。豪快なキメから始まるこのナンバー。アーシーに反復するフレーズのなんたる美味快楽か、、、と思っていたらマンガンがオルガン背後に回りガンガンと、、、って洒落ではないが、噂に聞きし背面弾きが登場。このパフォーマンスでフロアも一気に盛り上がる。ボトムでグルーヴしまくるベースラインがグングンに身体を揺らし、的確にクサビを打ち込むドラムがキメの昂揚を上程。時折、これ以上ない!っちゅう笑顔で楽しそうに揺れながら場を揺らすバーニー・バウアー。最高。30分で終わるには惜し過ぎる、ナイスな演奏でありました。

ステージ機材はそのままに、10分弱で転換。出てきたのはDavid Pastorius&Local518。天才ベーシスト/ジャコ・パストリアスの甥っ子率いるバンド。その話題性もあってか、客からの歓声も大。で、演奏はというと、これがめっちゃ良かった!2フィンガーどころか4フィンガーぐらいで弾いてそうなゴリゴリのベースラインはまるで重戦車。のっけから加速加速加速、っちゅう感じの高テンションで音塊をぶっつけてくるアンサンブルが強烈。バキバキのスラップから入る"The Chase"で一気に沸騰。高速の展開中に差し挟まれる各ソロパートなど、そのスリリングさはまさしく「ジャズ」なんだろうが、全体の質感は完璧にロック。飛び道具的な音で煽りまくるキーボード奏者は、それだけに飽き足らず、トランペットは轟かすわフルートは吹き放つわで大変オモロイ。超絶リズムを叩き出すパーカッショニストも、負けず終盤でディジュリドゥまで持ち出して、どこ隠しとったんや!っちゅう突っ込みを無視してゥォンオォンと空気を揺らす。とにかく豪快。些事に囚われぬ磊落かつ高速のチューンの連発。数多ジャンルに腰掛けるサウンドは、CDで聴いた時はいかにも「クロスオーバー」な香りのみが気になり興味薄だったんだが、やっぱライブは違うなと当たり前のことを再認識させられた。最後!って言ってからもう1曲あり、引っ込んでからのアンコールでは先のオルガン奏者/マイク・マンガンも登場してのセッション。「どこに行くかワカラン」というメンバーの言葉どおり、1時間でも聴いていたいような(実際は10分ぐらいか)熱くて太っいセッションでキメてくれた。会場等に不満点はあるものの、演奏自体は非常に素晴らしく、大変気持ち良くノレて満足でした。

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