zOoOoOm/BOSS OF NAKED/Mu-Neujohn/mass of the fermenting dregs@神戸Helluva Lounge

ひっさしぶりにライブへ。ヘラバの2周年記念イベント。土曜なのに何気に外で仕事があったので、その足で会場へ向かいました。ちょうど19時にインすると、間もなく一発目のmass of the fermenting dregsが開始。

兵庫県の女の子3人組。ギター、ドラム、そしてボーカル兼ベースのシンプルな編成で、ソリッドかつパワフルなロックサウンドをぶちかましていた。フジにも特別枠で出演していたりと、インディー畑のちょっとした有望株らしい。で、その演奏はというと、、、とても良い!グランジを軽く通過していそうな、ヘヴィで暴力的でギラリとした音の塊を、弾け飛ぶ若い熱量と共にギャンギャンとぶつけてくる。歌はお世辞にも上手くなかった(演奏は巧い)が、コード押さえて弦をぶん殴るように掻き毟るベースプレイはじめ、喧しいノイズの狂騒を織り込みながら、直情性を素直に押し出していくシンプルタイトなサウンドは、オーソドックスなものながらかなり格好良かった。そんな彼女らのMyspaceはコチラ

続いては大阪の3ピース/Mu-Neujohn。これまた事前にマイスペを聴いて良い感じだったので、楽しみにしていた。おもっくそディレイをかけたヴォーカルが意味不明なフレーズをワァワァ言いながらスタート。反復反復反復で、ひたすら同一のスケールを描くベースラインと、クラッシュを散らせながら進行するドラミング、一瞬のブレイクからカオティックな混濁音へ、、、と個人的に大好物の構成であるはずなんだけど、今日観た限りではまず雰囲気ありきというか、変に音の見てくれ(スタイル)ばかりを考えたようなクサさが酷く耳につき、肝心の音自体の肉感性、フロアを巻き込んでいく熱量のようなものが大きく欠けているように聴こえた。ギターも思ってたより単調だったし。音源聴く限りではかなり格好良いんだけどなー。ちょい機材がトラブってたようだったので、その辺が原因なのかな。

次にBoss Of Naked。これは、なんというか、良くも悪くもなく。ゆるーい感じで進んでいきました。音源はコチラ。ゆったりと歌うベース・フレーズに合わせてユラユラと揺れていた。

で、最後にzOoOoOm。今日はセッティングも早く終わり、21時半頃開始。強靭かつクリアな塊を吐き出すギターと、ボンバスティックに炸裂するドラムのビート。いつも以上に噛み合った両者の爆音塊による殴り合い。ベース・レスなことなどどこ吹く風で、ゴリッゴリの低音を叩き出すTokuhiroのギター・プレイと、IKDが蹴り出すバスドラの振動がピタリ重なるその様が、まじで気持ち良い。シャアシャアと満ち充ちるファズ・ギターの爆音が、己の耳鳴りとシンクロし、ウヮンウヮンと頭蓋を揺らす。機材のほうには、これまでになかったラップ・スティールが登場し、その飛び道具的な使い方によって、メロディアスな高域(本来ならヴォーカル・パート部であろう)を巧く補強する感じで鳴らされていた。これを絡めたラストの新曲(?)は相当に複雑なリズム構成を持つ楽曲で、所々伸び切ったテープを聴いているような、ファストな狂騒とメロディアスな音の膨らみが入れ子構造に展開する内容となっていました。で、40分ほどでライブ終了、、、と思ったら、下がろうとする3人に対してスタッフ(?)からアンコール要請が。結果、これまで観た中で初めての、zOoOoOmアンコール演奏と相成った。そして飛び出た"High Market"!高速で踊るリズムにあわせ、会場前方は大盛り上がり。キラリ煌くギターの旋律により華麗に幕切れ、、、のはずが、再度のアンコール。早く帰りたそうなヴォーカルのnakashimaさん(物販の片付けまで始めていた)の思惑を無視するように、会場からは悪ノリした酔っ払いどもがやんやのアンコール要請。一瞬悪い空気になるかと思ったが、そこはプロ根性持った3人組。再びの高速ナンバーから、どっしりとフロアを揺らすメロディアスなウォール・オブ・ノイズを打ち立てて、今度こそほんとに終了!いやぁ、こんなに長く観れたのは久しぶりかもしれん。阿呆のように全身振りまくって、物凄く気持ちの良い瞬間でした。楽しかった!

back