MUSE@ZEPP 大阪

18時20分、Zepp大阪へ。会場外ではちょうど誘導の真っ最中。ソールドアウトにこそならなかったものの、それでもかなりの人人人、、、の人の群れ。この寒空のした半そでで待ち受ける猛者の姿も。中へ入り、フロア中後方のいささか中途半端な場所で待つ。ステージ上には内にスパイラル模様を成す半透明のチューブが数本とスクリーンが設置されている。

そして19時05分、会場暗転。悲鳴のような完成渦巻く中、3人のメンバーが普通に登場。一発目にいきなり飛び出したのはAssassn!!!完全にこちらの意表を突いたこの刺激的過ぎる立ち上がりはヤバかった。パッキリとしたドラムとヘヴィに叩き込まれるベース、メタリックに煌めき冷徹に激すギターに乗せられフロアは一気に沸点へ。ラフマニノフばりの浪漫派ピアノが咲き乱れる"Butterflies & Hurricanes"、暗い華やぎが会場を揺らす"Map of the Problematique"で完全に場を掌握し、そして飛び出た"New Born"、、、過剰に過剰に、過剰に搾り出され迸るマシュー・ベラミーのファルセットと爆走する激メタリックなギター・ソロ。過剰の美学が三半規管を打ち狂わせ、タテの暴力が脳天カチ割るこの昂揚感。すげーです。

Zeppは決して音の出力はデカくないが、そのバランスは良い。Museのような完成された芸術品を思わせる音を描くバンドにとっては、ヘタに癖のある音よりも、こうした素直な音響が合っている、、、などと思っていたところ、飛び出したのは"Muscle Museum"!!!マーッスル・ミューーージアムッ!!!って具合にモロに大興奮。ギロチンの如く振り下ろされる強烈なギターの刃と耽美なメロディの絡みが素晴らしい。

これだけ盛り上がれば、普通ならば中途で落としどころの如くメロウなナンバーを入れてメリハリを図るのが普通だろうが、その中盤戦で湧き上がった"Take A Bow"のシンセの泉。そこから一気に新譜の楽曲を連ね奏で上げる。身体に即応する野太いビート、"20xx年近未来への旅"って感じのメカニカルな曲調が、白と紫を基調としたクールなライティングと相まってそれまでの空気を完全に刷新。"Supermassive Black Hole""Time Is Running Out"にてフロアを後方まで飛びはねさせ、合唱まで起こさせてしまっていたその展開は、正直圧巻であった。トドメとばかりに"Stockholm Syndrome"で悶死させ、本編終了。

アンコールの"Plug In Baby"で再びフロアを後方まで狂喜乱舞の渦へ落とし込み、最後の最後は"Knights Of Cydonia"、、、天空を駆けるドラム・ラインと、勇壮に舞い踊る大掛かりなギター・リフによりほとんど全ての人が昇天したように見えた。17曲も演ったのか!?ってなぐらいにホントにあっという間に過ぎ去った90分間。いやー楽しかった!



=Set List=
01. Assassin
02. Butterflies & Hurricanes
03. Map of the Problematique
04. New Born
05. Forced In
06. Hysteria
07. Muscle Museum
08. Hoodoo
09. Feeling Good
10. Take A Bow
11. Starlight
12. Invincible
13. Supermassive Black Hole
14. Time Is Running Out
15. Stockholm Syndrome

(Encore)
16. Plug in Baby
17. Knights of Cydonia

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