THE ADVANTAGE/zOoOoOm/ヨルズインザスカイ@京都Whoopee's

ヒンヤリ肌寒くなった河原町を抜け、会場のウーピーズへ。19時少し前に会場へ入り、奥のソファで待つことしばし、「皆さん踊りませんか?」とのMC一発、本日最初のバンド、YOLZ IN THE SKYの演奏が開始。

初めて観たが、いやぁカッコ良かった!縦に強力に弾け飛ぶドラムのビート、マイナーコードの鋼質のダイナミズムで刻むギターワーク、、、そして何よりもベース!多くにおいてギターのように弾きまくるこのベースのドライブ感が素晴らしく、ここぞとばかりに楽曲へ切り込む、その瞬間に生まれる爆発的な牽引力がやたらにカッコ良く、金切り声でシャウトするボーカルを巻き込み激しく律動、一気に疾駆。わずか20分強の濃密な音の乱舞踏。気持ち良かった。

続いてzOoOoOm。音の良し悪しを会場のせいにしていたが、どうも自分の立ち居地が大きく影響しているのだということに気づいた今日この頃。ウーピーズは少し変わった会場の形をしているためどうしようかと思ったが、結局最前へ。いつもに比べテキパキとセッティングが行われ、19時40分、一撃で会場を呑む爆音ギターの湧き上がりと共に演奏開始。nakasimaがシャウト、瞬時にトップギアへと入ったドラムが爆走、ツインドラムの暴圧、流麗に唸り歪んだ爆音を放つギターが溶け合い、叩き合い、弾け飛び総身を嬲り・揺らし・撃つ・打つ・射つ!フロアスピーカーより前に出たせいで、やはり後半はボーカルの声がまるで聞こえず、ほとんどドラムの弾き出すリズムのみで踊っていたが、そんなんでもやっぱり気持ちよすぎる、最っ高のライブだった。

続いては本日のトリ、フロムCaliforniaな4人組/The Advantage。HellaのSpencer(このバンドではドラムを担当)を中心に結成され、任天堂のファミコン音楽をカヴァーすることで話題になっているバンド。機材にトラブルがあったのか若干手間取ったものの、20時半過ぎ、おもむろに開始。ゲーム音楽をプログレッシヴに生演奏、と聞くと何だかバカテクで攻めまくる様を予想していたのだが、意外にも控え目な(笑)淡々としたプレイ。いや、しかしちょっと淡々とし過ぎてないか?というのが最初の印象。各インストゥルメンタルが他知らず自分のパートをただ演奏しているだけのような感じに、あれ?と思ったのだが、2度目の区切りを迎えた後から次第にそれがしっかりとしたアンサンブルとなっていく。メロディの基盤を築くのはベース。ゲーム音楽なだけにメロはかなりキャッチーなものの、一方でやはり単調なラインを描くため、グルーヴを産むにはちとツライところがある。マリオソングではかなり盛り上がり、グラディウスやツインビー(?)のように知っている楽曲が流れるとやはりオモシロイ。。その鳴らす音で、場を魔窟や銀河系、キノコ王国に変じてしまうような表現力があれば、かなり凄いことになると思うのだが、それはさすがにムリか??いや、いつもとは異なる楽しみ方が出来たライブだった。

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