今宵の爆音ライブを控え、センセーショナルな雷雨に見舞われた京阪神の昼下がり。そんな豪雨も去り、スッと気温の下がった街を抜けぬけ、京都へ。会場近くのアイリッシュパブでギネスを流し込み、いざ参戦。
21時40分
予定時刻より1時間以上押して狂宴開始。
"ablution"の導入部がフロアに燦然と流れ出した瞬間、今宵の宴への期待感が爆発的に膨らんだ。久方ぶりに産み出された、3者によるこの鉄壁の音バランス！I.K.Dのドラムが弾く張り詰めた音塊、エコーの波に乗ったNakashimaの声が惚然とフロアを錯綜し、Tokuhiroのメロディアスな轟音ギターが溢れよとばかりに満ち充ちた。
のっけから飛び出した昂揚のロック・シンフォニー"te.te.te.te"。ステージ上を埋め尽くす無数の打楽器を、壊れよとばかりにブチ叩くツインドラムの暴力に、縦横無尽のグルーヴを描き出す爆音ギターが絡みつく。タテからヨコへ、ヨコから円弧へ、∞のスケールで描き出される強靭な音の乱舞踏。飛び交う爆音の弾丸と、舞い散るメロの煌きに完全にノックアウトされた序盤部から、さらに巨大な渦を成してフロアを狂熱へと引き込んだ"TACODRUM"、轟音ノイズの瀑布の渦中を、タイトに蜜にアグレッシヴに攻め立てるドラムの速射砲が打ち放たれる高速ナンバーへ。そして揺らし揺らし揺らし揺らし、渦巻き、高まり、爆裂した熱量の全放出ナンバーにより本日終了！
轟音の衝動、浮遊するキャッチーなメロディ、流麗なフレーズから怒涛の天変地異まで描き出すギターワーク、アグレッシヴなドラミングまで、これらが抜群のバランスで絡み合った日のzOoOoOmはほとんど無敵。セットリストも素晴らしかった、大満足の演奏だった。