zOoOoOm@難波Bears

今年2回目のzOoOoOmのライブは、初めて行くハコ難波ベアーズにて。終業のチャイムと共に職場を飛び出す。一抹の背徳感に囚われながら電車へ。一端帰宅したのち、浪速区役所の向かいにある会場へと急ぐ。計4バンドが出演するステージの一発目がzOoOoOm。会場へ着くと既に機材のセッティングは完了済。待つこと20分、3人のメンバーがおもむろにステージへ。

I.K.Dがプリミティヴにバスドラを踏み抜き、Tokuhiroの重低音ギターが総身をなぶるお馴染みの立ち上がり、、、と思った端からいきなりツインドラム体制へと雪崩れ込み、叩き・叩き・ブッ叩き・掻き毟られて投げつけられる音塊が、殴りかかるかのように押し寄せる。本日の演奏は完全にジャンク・モード。意図的にか期せずしてなのかは不明だが、ギターの響きに前回の艶やかさは微塵も感じられず、メロディを剥ぎ取られたリフは、ただただその破壊衝動のみを叩きつけるかの如く荒れ狂い、夾雑にまみれたノイズの暴力を提示する。Vo.Nakashimaの声もほとんど聞こえぬ状態で、彼女自身もマラカスで眼前のスネア・ハイハットをブチ叩く。横に揺れていたかと思えばいつの間にやら縦の激しいそれへと打ち変わる、不可思議なリズムが吹き荒れる楽曲が続き、30分の爆音ののち終了。ハッキリと認識できたのは"Wild Coward"のフレーズのみ。昨年pipe69で観た時に次ぐノイジー・モードな演奏だったが、個人的にはやっぱりもう少し流麗さと渦巻くグルーヴを欲してしまう。会場の音響が悪いとこではこういうモードにシフトチェンジするのかしら?と思ったり。ちょっぴり不完全燃焼。

続いては昨年京都で一度観たThe Guva。ツインドラムとヴァイオリンを擁するバンドだ。ビール片手に後方で観る。メロディアスなベースラインがグルーヴの下地を作り、和製フレーズのヴァイオリンが情緒を添え、歪んだギターリフが覚醒的に刺さる曲作り。嫌いではない。嫌いではないのだけれど、そのちょっとした曲作りの巧さが却ってデジャヴ感を呼び覚まし、今ひとつ入り込めず。最後から3曲目、ボーカルが「ワンツー・ワンツー・ワッショイワッショイ」なんて恥ずかしげもなく放言しながら、祭的なグルーヴで全体を牽引する楽曲ぐらい、俗っぽさを全開にしてくれると吹っ切れるのだけれど。お腹が空いたので、後出のヨルズインザスカイ、DYNAMATE CLUBを残し退出。

back