zOoOoOm@十三Fandango

 2006年一発目のライブは、京都発・轟音弾丸3ピースzOoOoOm。会場に確認すると本日のトリだとのことで、出演予定の21時を前に十三でトリを食いながら軽く飲む。

 軽くのつもりがバテてたせいか結構酒がまわってしまった状態で会場着。前出のバンドが終わり、ズーム登場。テキパキとセッティングが進められる様を、こちらは烏龍茶片手にフラフラしながら眺める。ステージを埋める機材の大半はドラム。かなりの数だ。そうこうするうちに次第に会場暗転。サウンドチェックの流れのままに、ギターのTokuhiroが激重ゴツゴツのリフを叩き出し、Nakashimaのエコーかかりまくりの高音ヴォイスがフロアを錯綜。感覚中枢に連続ピストンを仕掛ける悶絶のギターリフと、そこへ「浮遊感」という魅惑のスパイスで昂揚の彩りを添える彼女の声。冒頭、ものの1,2分でフロアを自分たちの音世界で刷新、一気に精神の解放状態を極地へ導いたその瞬間、トドメとばかりに轟くは、件のドラムスI.K.Dの野性的かつ精緻な乱れ打ち。
熱狂のフロア。
弾け飛ぶ音塊。
錯綜する音粒子。
ロッキン!な陽性の熱量がフロアを沸騰させる中、間髪置かずに漏れ出したギターの旋律は、アルバムでも出色のナンバー"Te.Te.Te.Te"。煌びやかに弾け散る音速のギターリフと溢れ出す轟音ディストーションのリフレインリフレインリフレイン、そして終局の怒涛のツインドラムによる爆発的なエネルギーの放出、この時点で完全に思考回路停止。踊り、クネリ、揺れ、振り、放心。

「ありがとう!」
ノイズの海でTokuhiroが叫び、素晴らしい狂騒の宴は終了。しかしファンダンゴは音のバランスが物凄く良い!このことも相まって、この日のライブはこれまでに観た中でもベストかも。50分程度と長めの持ち時間のため、セットリストも個人的には大満足のもの。ほんっっとに物凄く良いバンドだと思います。普段このサイトを見てくれてる方で、私と趣味が似てる人は聴いてみて絶対損は無いと思うので、是非ご一聴を。

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