SUPER FURRY ANIMALS@心斎橋 クラブクアトロ

 ...People Get Ready?
19時10分過ぎ、それまでクアトロのスクリーンに映し出されていたターンテーブルの上に、書き殴られた文字が登場。続き、暗転。左右のスピーカーからはロッキーのテーマとおぼしき管楽器がド派手に鳴り響く。

 7度目の来日にして、個人的には初体験となったSFAのギグ。ヤバイ、のっけから持っていかれた。ヘンテコなカートで建物に乗り込む映像に続き、ステージ上にそろいのユニフォームで決めたメンバー登場。1発目は"International Language Of Screaming"。軽妙なメロと叫び声をあげるエレクトロニカで、まずは軽く肩慣らし。続いて一気にトーンダウン、新譜の曲群を中心とした、深淵でたゆたう珠玉のメロとグリフの歌声にずぶずぶと引き込まれる。豪快なギターリフのインタールードに思わず惚けた"Atomic Lust"、グリフの口笛生演奏から緩やかに、しかし太い芯を持った憂いの歌が行進する"Ohio Heat"等々、その楽曲の再現率に感嘆。そして"Run !Christian , Run !"における暖かな音像の洪水にて昇天、小粋なポップブロウと深すぎる憂愁のメロが転調により何度も押し寄せ、最後には爆裂のディストーションギターとヴォコーダーを通したグリフのシャウトが噛み付くように覆い被さる"Receptacle For The Respectable"で一端メンバー退場。"Slow Life"冒頭のサンプリング音と映像で会場の興奮をさらに煽り、流れるように幕を開けた第2章。↓のセットリストを見て分かるように、反則級のキラーチューンを連発。マジカルでミステリアスでエキサイティングなSFAの音世界に、横揺れ中心だった会場は一転、ピョンピョン跳びはね拳をかざす数多のオーディエンスと共に大盛り上がり。

...大阪の皆さん、今日はありがとう
メンバーが去った後のスクリーン上に映し出される、メンバーの心がこもった文字と映像。最後の最後まで一切手を抜かない完璧なエンターテイメント。バンドとして一つの理想型ともいうべき姿を目の当りにするような、そんな素晴らしいステージだった。


01. International Language of Screaming
02. Hello Sunshine
03. Zoom!
04. Atomik Lust
05. The Horn
06. Ohio Heat
07. Run! Chiristian Run!
08. Cloudberries
09. Frequency
10. Ice Hockey Hair
11. Receptacle For The Respectable
12. Slow Life
13. Juxtapozed With U
14. Lazer Beam
15. Rings Around The World
16. Do Or Die
17. Something4The Weekend
18. Calimero
19. The Man Don't Give A Fuck

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