ZIMMERS HOLE/When You Were Shouting at the Devil... We Were in League with Satan

★★★★

Strapping Young Ladのメンバー数人を含む、CANADIAN Extreme Metalバンドによる3rd。プロデュースは同じくS.Y.Lの奇才D.Townsendが手がけている。

度ぎついユーモアが塗されたウルトラ・メタル。相当にウマイ、と同時に真面目に語るのがアホらしくなるようなお馬鹿な狂騒が満ち充ちる。とにかくやることが半端なく馬鹿、でそこが良い。テクニカルで攻撃的なメタル・テクスチャを、パロディ度全開のSEで弄り倒すサマは圧巻にして壮観。ゲップも屁も雷鳴も雄叫びも哄笑も繰言も音楽の一要素として放り込み、爆走する展開をさらにお下劣に盛り立て加速させていく。

カッコイイよりも「オモロイ」が先に来るメタルってどうなのよ?って感じだが、そもそもがエンタメの極致のようなMETALというジャンルにおいて、ひたすらに聴き手を楽しませ昂ぶらせるやり口は素晴らしい。AC/DCやMetalicaをパロって遊んでたような前作も悪かないが、今作はその辺とは段違いの完成度。果たして埋め込まれたネタの3分の1も理解出来てなさそうなのだが、やたらと煽り立てられ興奮を催した1枚。

http://www.myspace.com/zimmershole