なんとも強烈なバンド名ですが、スペインの5人組ガレージバンド、Tokyo Sex Destructionのデビューアルバム、中身のほうも相当に過激。例えるならHivesの熱さにDatsunsの極太ギターリフをプラスして、Mooney Suzukiなみに壊れたボーカルが乗っかってるっていう、とにかく半端じゃなく破壊力のあるサウンド。中途半端なガレージロックバンドなんて一瞬で吹き飛ばしてしまうような、強烈なエネルギーを放出しながら、全10曲26分を爆走。フィードバックノイズを撒き散らすギター、殴りかかってくるように攻撃的なドラム、そしてエネルギーの塊のように熱いボーカルが一体となって襲ってくるサウンドの殺傷力はものすごい。ハッキリ言ってどの曲も一緒に聴こえるんですが、そんなことはチャラにしてしまうような強烈なカッコ良さがあります。山のように出てきたガレージバンドの中でも、これだけ突き抜けたサウンドを鳴らしてるバンドは他にいなかったのでは。人間の持つ攻撃的な側面を刺激しまくるような音がヤバイです。ライブが非常に観てみたくもあり、絶対に行きたくないようでもあるバンド。笑