ベイエリア・スラッシュ界（というものがあるのかどうかさえよく分かっていない俄か者だがそういうものがあると前提すれば間違いなくの）大御所による9年ぶりの新作・・・なんだがッ！！！あまりのカッコヨサに終始悶絶ッ。ナンデスカコレハ。。。パワーと疾走感とメロディアスさとグルーヴが最高のバランスで相乗。縦ノリ・ザックザクのリフがバンバン打ち立ち、根底でウネリまくるグルーヴがキャッチーなメロと共に引っ切り無しに雪崩れかかって離さない。無頼漢がスクラム組んだよなコーラスが、至上のメロが、リフがアメリカ海軍編成の大艦隊めいた最兇の音像に乗っかり押し来たりては昂揚中枢を侵略占拠。常識を砕き散らす怒涛のブラスト・ビート、突発するメロディック・ギターの咆哮に日常の「我」など既にして何処やら。ヴォーカルについてはストライクゾーンが非常に狭い自分だが、チャック・ビリーの野郎声はど真ん中。ダムの放出水ばりに轟々ドウドウと迸るダミ声は、マイナスイオン並みのキモチヨサですぞ。この人、癌で死にかけてたってマジですか？なスゲー声。
とにかく圧倒的な快・快・快。ビルドアップされ劇性も含められたグルーヴの「壁」のようなサウンドはたぶん純粋な「スラッシュ」ではないんだろうけど、この色づけ具合がほんまに最強のツカミになっている。進むにつれて失速するどころかドンドンと凶暴に速度・重みを増してく音像には、もうアギャー！っと吠えるしかありませぬ。中後半の畳み掛け具合なんてもう異常。スゴスギマス。
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