サンフランシスコの4人組ポストロックバンド。EITSの関連で知ったんですが、 これは1stアルバムになります。少し物悲しさを感じさせる美しくドリーミーな「静」の部分と、激しい表情を見せる「動」の部分が併存しています。全5曲で70分超とかなり長めですが、 途中でダレルようなところは皆無。 ゆっくりゆっくりと時間をかけて少しずつ上昇していく美しいギターが最高です。 高みに至るまでの経路が長い分、最後に感じる高揚感もまた格別。部分部分でパンキッシュな轟音を叩き出すギターを含め、 激しい響きを見せる瞬間もありますが、全体的に見るとそのサウンドスケープは雄大で穏やか。20分以上かけて音世界を構築するTr.4の"For Carl Sagan"等はGY!BE的でもありますが、このアルバムからは殺伐とした雰囲気は感じられません。ドラマチックな展開がむちゃくちゃ気持ち良いです。