TAINT/The Ruin Of Nova Roma

★★★★

ハードコア/グランジ/ドゥーム・メタル界隈をウロウロとする、英Cardiffの3ピースによる1st。タフなリズムと剛腕仕様のリフの渦、そこへメロディアスな叙情の揺れを投入し、もろとも巻き込むダイナミックなグルーヴをヒネリ出している。

荒々しい要素満載のサウンドながら、全般にスマートでエッジィな響きを見せるプロダクションがとても良い。この辺、ミキシングを手掛けたAlex Newportの手腕によるところなのか?3者が捏ね回すヘヴィなアンサンブルは、むしろカラリとした明快なダイナミズムを全面に感じさせる。

アタマからの4曲がまず最高!ボンバスティックに炸裂するヘヴィ・リフの応酬に悶絶。ノイジィに痙攣する傍ら、いぶし銀の旋律で酔わせもするギターが爆心地を形成し、バカ揺れの昂揚感を炸裂させる。津波のように押し来る怒涛のアンサンブル上で、軽快なフットワークで暴れるヴォーカルも(ちょい暑苦しいが)カッコイイ!

ダーク・メロウなインストにエモーショナルな唄が絡まるTr.5"The Idol The Memory"、Melvins直系の重く引き摺るようなヘヴィネスが空間を軋ませるTr.6"The Ruin Of Nova Roma"などなど挟み、再び躍動するマッチョネスに突入するTr.8"I'm Going To Kill Henry Ford"、キメの畳み掛けっぷりが凄まじくカッコイイTr.9"Poison Pen Attack"の身震いするような展開へと突っ込んでいく。俺らの持ってるもん全部、ハナからぶち込む!!的スタイルが強烈なカタルシスを呼び起こしてますな。好い。

http://www.myspace.com/taintuk