カンザスの４人組、Stella Linkのデビューアルバム。メンバーはそれぞれ、SHINERやDIRTNAPといったバンドで活動していたそう（といっても名前しか聞いたこと無いけど）。
陽だまりを思わせる柔らかな質感の単音ギターのフレーズと、ゆったりと積み重ねられていくシンプルなドラミングにより導入され、気づけばディストーションギターの穏やかな波間に浮かんでいるTr.1〜Tr.2へと連なるインストナンバーによりアルバムは幕を開ける。続くTr.3"undetermined"はSunny
Day Real Estateなんかを思わせる、広がりのある、USバンドにしか絶対に出せないエモーショナルな空間を持ったナンバー。艶かしく、かつダイナミックに疾走するギターとそこに絡む、胸を焼き焦がすようなメロディアスなボーカル、、、そう、グランジの影響を多分に感じさせる"undetermined"はまさしくマイ・ヴィトリオール。さらに"winner
takes all"ではcave-inばりのタフな音像とシャウトが登場したりと、かなり音の引き出しは広い。
が、不思議なことに全ての曲がなんの違和感もなくスーッと結びつくのは、枯れ系ともエモとも一口では括れない、この辺のバンドにしか出しえない独特の空気でアルバムが統一されているからだろうか。歌物とインストの比率は３：２。こんな良質バンドが人知れず存在するという事実に改めて世界は広いなぁと（笑）
http://stellalink.com/music.html