SOLACE/A.D.

前作から7年、という難産を経てリリースされた3rdアルバム。そしてこれが、神の子の臍の緒を蹴散らかす勢いの傑作なり。ストーナーやらメタルだとかいったジャンルを超え、ロックの衝動/イカガワシイ快楽が充満する。

ハナっから獰猛に喚き立つヴォーカルと、リフの嵐をぶち撒けるギター、好戦的なリズムの怒涛が激突、原初かつ肉食的な世界を晒す。ギャンギャンと咆哮するインストゥルメンタルもそしてヴォーカルも、野郎極まりないアグレッションの中に絶妙なメロディを滲ませぶん回し、このぶん回しのグルーヴに脊髄が痺れるような興奮が宿る。JANE'S ADDICTION + MASTODONとか書いてるとこがあったが、この神話的なまでにプリミティヴな獰猛さと、その肉の躍動に宿る色めきがたまらない。

楽曲的に見ても、波状爆発するリフ/リズムを熱源に、カタルティックなキメを連発していくタフな構成がウマすぎる。10分に及ぶ楽曲含め、微塵の停滞も見せずむしろ加速していく強烈な構成。似たようなのをアホほど聞いた2010年だが、ちょっとコイツは格が違った。

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