SLEEPY SUN/Embrace

★★★★

よく覗いているコチラのサイトでのレビューに惹かれて試聴⇒即buyとなったサンフランシスコ発の6人組によるデビュー盤。ヘタに磨きをかけていない、その粗さこそが好ましいプリミティヴでサイケデリックな爆音に持ってイカれる全8トラックがずしりと。

野太く唸るベースラインに、男女混声のサイケデリックな声が浮遊して混和。血沸き肉おどる生々しいアンサンブルは70sブルーズロックの質感で、そこにおそらくまーだまだ若いだろうバンドの繊細(ドリーミー)で蒼い(激情の)ニュアンスがうまい具合にハマって響く。なので「ヘヴィ・サイケ」と言いつつも、ゴツゴツとして攻撃的な部分よりも、なんだか休日の陽下がりに腑抜けて聴いていたくなるような(ある意味アブナイ)気持ちよさを強く感じ、それがまたなんともイイ。が、部分部分で猛烈にバーストするパートの噴出っぷりのインパクトは何気に凄まじく、健全なのか狂ってるのかワカランこの辺のテンションが、かなり、ステキ!でしっかりグッと鷲掴まれたある日の午後。

http://www.myspace.com/sleepysun