Mercury Revの新作を渇望する私の心を存分に潤してくれた素晴らしいアルバム。というか後で知ったんですがこれ、Mercury
Revのツアーサポートも行っているJustin Russoのデビューアルバムなんだそう。バンド名・アルバムタイトル・ジャケ写とどれをとってもかなり文学的でカッコ良いですが、内容のほうもかなり高品質で渋いオーケストラルポップサウンドとなっています。
ドリーミーなギターとスペーシーに浮遊する鍵盤やノコギリ楽器の音色、ストリングスにドラムにバスラインにホーンまで登場する音空間が、Mercury Revのメロウな部分が好きな人にはたまらない作品だと思います。物憂げな雰囲気をたたえる空間の中に壮大なオーケストレーションが雪崩れ込んで来る瞬間の恍惚感がたまらない"The Catbird Seat"、キャッチーなメロディーと穏やかなエレクトロニカサウンドがGrandaddyを思い起こさせる"Breathe"など、時に壮大な展開を併せ持ちつつ、決してダラダラと続くことなく効果的に音を配置している曲構成が玄人っぽくて良いです。以下で数曲試聴可能。
http://www.thesilentleague.com/mp3.htm