THE PRIMROSE/Electric Heaven

★★★★

日本のバンドです。Spiritualizedを引き合いに出されてたんで興味を持ったんですが、この1stアルバムを聴いた感じでは、スピよりもギターを前面に押し出したサイケデリックロックといったところでしょうか。シューゲイザー好きな人にも受け入れられそう。Spiritualizedのような壮大な展開はありませんが、その分素早く音世界に入り込める気がします。

1曲目の"Pounding"から、ギターのフィードバックノイズが渦巻く中を泳ぐように、ゆったりとしたボーカルの声が重なります。このバンドは英詞で歌うことにこだわりをもっているそうで、日本語は一切出てきません。ですので「Rockに日本語は合わない!」って思ってる人でも聴けますよ(笑)。様々な表情を見せるサイケデリックなギターの洪水に身を浸しているとものすごく気持ち良いです。構成もメロディーもストレートなんで、すごく自然に、気持ちよく入り込めます。これ大事ですね。

Abyssal

★★★☆

前作から3年の期間を経てリリースされた2nd。全7曲で75分超あるので、前作と比べて1曲の時間がかなり長くなってます。他の大きな変化は、エレクトロニカサウンドが大々的に取り入れられたことですかね。ゆったりとしたエレクトロニカサウンドが繰り返され、ボーカルが反復するフレーズを歌い、澄んだギターが味付けをしながら徐々に盛り上げていくっていう展開に新しさは感じられませんが、音にあわせてユラユラしてると徐々に湧き上がってくる昂揚感はやっぱり気持ち良い。前作よりも覚醒感は高いです。まぁちょっとトータル時間が長すぎるっていうのと、ギターサウンドのヴァリエーションが減ってしまったように感じるので☆1個減です。



back