POLYPHONIC SPREE/The Beginning Stage Of...

★★★☆

まず何と言っても見た目のインパクトが凄すぎる(笑)。総勢20人以上に及ぶメンバーが、白装束を着て力いっぱいに陽性サイケデリア爆発の、ポジティブなサウンドを鳴らしている。これだけの人数だけあって、ギターやベース、ドラムに加え、聖歌隊を始めとする、ビオラ・ティンパニ・フルート・トランペット・ピアノ・タンバリン・ホーンにチェロと、書くのも嫌になるぐらい、ありとあらゆる楽器が鳴り響き、Spiritualizedのジェイソン・ピアーズも真っ青になるような、人力オーケストラサウンドが展開されています。フロントマンのTimが、「陽気な曲しか作らない」と言うだけあって、どの曲も希望に満ちた音と、西海岸のサンサンと降り注ぐ太陽のような、明るい光に満ちています。特にTr.7〜9にかけての、人間の神経を昂揚させるための全ての要素を備えたような、光輝く音の洪水は、何も言うことがないぐらい気持ち良いです。あまりにも気持ち良すぎて現実に戻るのが嫌になるので、出掛け前には聴けませんが(笑)。



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