ONCE NOTHING/First Came The Law

★★★☆

ペンシルヴァニアの5人組ダメダメタルロックバンドによる2作目。とりあえず、にぎやかなまでに喧しい。緩急強弱捻転ブラスト打ち混ぜながら、基本高速仕様で突っ込んでくる。古今東西のメタル/ヘヴィ・ロックから拝借しまくった格好の良いリフを撒き散らし、コッテコテの吠え声ヴォーカルが駆け巡るサービス精神旺盛なメタル・コア。

とにかくリフは格好良い。展開も基本処のツボをあざといまでに押さえてる。なので試聴した際にはかなり沸騰したのだが、アルバム通して聴くとdamn it!!イマイチ、かも・・・。

過去の遺産を切り貼りしたような直球仕様の連続は、楽曲間のメリハリが無いためちとしんどい。展開の起伏とすべく差し挟まれるサザーンなテイストも、そもそものパッチで塗り固められたようなエグミの無さが手伝ってか、これまたとっても真実味の無い上辺の軽さを醸す悪作用。そもそもこの手のペチペチいってるエフェクト・ドラムがあまり好きでないのもあるんだが、もうちょっとこう、破綻しそうな本気の暴走が欲しいわけ。この嘘くささをもっと誇大に敷き延べ展開して、全体でハイパーな嘘物語を騙るぐらいになったらオモロイかもねー。とか何とか言いつつ、これ書きながらしっかり頭をフリフリしてる自分がいるのですが。上述のとおり単曲聴きだとかなり燃えるので、実はオススメ?個人的なベストトラックは"The Dust Of A Town"。マイスペでどうぞ。

http://www.myspace.com/oncenothing