まーたまたナイスなサウンドにブチ当たって嬉しい限り。脳中雷撃！のハードコア/スラッシュで殲滅する、ドイツ産HCバンドによる09年作3rd。
まーじでリフがカッコイイの。開始5秒でその虜。整然と刻み立てられ積算するリフ/リズム主体のグルーヴは、激情的でありながら極めてクールな美的質感も携える。ヴォーカルはひたすらにギャン！ギャン！と吠え立てるのかと思いきや、キメの部分では劇メロな美エモが混入してきてインパクトありまくり。剥き出しの「エモ」嫌いな身としては、初め一瞬オエェっとなりかけたんだが、全体の猛烈な巻き込みっぷりにヤラれるままに聴き進めば、その毒っ気もまた良いアクセントに早変わる。メランコリックなピアノやチェロを前面に押し出したメロドラマティックを貫徹する"Maskerade"なんてばかなり熱苦しいんだけど、悪くないんだなーコレが。
とは言えやっぱり最高なのはキレ切れの猛烈裁断メタリック・チューンでありまして、連続発破で食い漁り、アタマがスッカラカンになるこの快感は無上。ドイツ語ってのは英語とはまた違った不思議なリズムがあるようで、パパパパパンッ！と弾けるワーズがメッタやたらな爆走感を生んでいる。片やミドルテンポのパートでは、それこそ北欧の美メロバンドか！？(KENTとか)ってな叙情を迸らせてきてこれまたオモロイ。テンションの怒涛で寄り切るだけでなく、グッと聴かせるパートで厚みも感じさせるかなりの巧作品。ええです！
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