元々は原初的なブラック・メタルを演ってたらしいシカゴ産バンドによる4th。前作で大きく路線変更したらしく、おそらく今作でもそれを継承。イメージとしては蛮族メタルに暗い叙情性を取り混ぜつつ、下劣なヴォーカルが全力投球するという代物。
び、微妙・・・。ツーバスバコバコ品無しリズムの上で、人生の敗残者がボロキレのようなネガ感情を喚き散らすTr.2"One
Of These Nights"。怒号のような否定感情の応酬は圧巻を装いつつ、なんだかヒジョーに嘘くさい・・・などと思ってたら続く"Ghosts
Of Grace"で突如としてここ数年のUK若手バンド群を模したようなキャッチーなリフがダンサンブルに飛び出してきてハリボテ感さらに上昇。ポストロック崩れのダーク・インストが意味ありげに展開され、結局何らの具体像も喚起しないまま終了するラスト3トラックに至るまで、全体が物凄くチグハグしていてキモチワルイ。
Tr.4"Away From The Light"で意味深なダーク・アンビエンスを漂わせつつ、結局続く"Your
True Enemy"はブラスト・ビートで「i hate〜♪」ってナンダヨそれ！！例えばフリーキーなサックスが絡むTr.9"Seasick(Pt.2〜)"なんて、マーズ・ヴォルタのインプロ部にも似て格好良いし、パーツ/パーツには燃える要素がようさんあるのに、何がやりたいのかワカラン配列のせいで全てがオジャン。全体としてはこの上なくダルい感触だけが残ってしまった。これ、pt.2も出るのかしら？
http://www.myspace.com/nachtmystium