「脳天を吹き飛ばす轟音」
聴いた瞬間にこんな扇情的なフレーズが否応なく湧き上がったメルボルン発の5人組、TMAGのデビューアルバム。とにかくデカイ。何が??音が。
太い太い太いベース音の爆撃に、空間をヒン曲げるディストーションギターが問答無用の襲撃をかける。退廃の空気をまとったヴォーカリゼーションは、だからこそ紛々たる色香を発散しながら爆音の渦中を漂い、さらにはこんなもんで終わらせてたまるか、と言わんばかりのフィードバックノイズがメロディアスに空間を引き裂く。煌びやかに鳴り渡るアコギと美麗なコーラスを背後に従え、メロウにメロウにメロウに流れる「静」の楽曲を挟みながら、やはり要はエミューも逃げ出す轟音爆音ホワイトノイズ。反則すれすれの扇情的な音塊が、体内血液を熱く熱く滾らせる。
RIDE、MV、J&MC死ぬほど好き!なんてことがモロに分かるサウンドに、敢えて言ってしまえば真新しさなど何も無い。だけどそれが何?So
What!?この手の音が好きな人間にとって、ほとんど麻薬ですな、これは。百読は一聴にしかず。"Run
for Our Lives"どうぞ↓
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