Januaryと並んで、poptonesから出たアーティストの中では1，2を争うぐらいに好きなバンド。1曲目をかけて眼を閉じると、そこに浮かぶのは穏やかな日差しが降り注ぐ、昼下がりの街中で駆け回る子供たち。といった感じで、サンプリングされた子供の声とノスタルジックなギターの音色に、一気に不思議な世界へと引き込まれます。少し翳りのあるメロディーを歌う、落ち着いた深みのあるボーカルと、冬の曇り空の間からのぞく木漏れ日のような、温かみを感じさせる不思議なギターとピアノの音色が織り成す音響空間が、胸をぐっと締め付けるような独特のコントラストを成しており、何か映画音楽を聴いているかのような不思議な安らぎを感じます。
寒さが厳しくなる季節、暖房の効いた部屋の中で、水滴の付いた窓ガラス越しに冬の曇天を眺めながら聴く、といったシチュエーションが最もはまるアルバム。すごく良いです。