LOU REED & METALLICA/Lulu

★★★★

間違いなく今年最高級のインパクトを叩きつける重量作品。まさかこんなコラボが聴けるとは!ちゅう驚きと、そのサプライズすら余裕で粉砕するサウンドの破壊力に、驚喜のヘドバンは必至なり。

かつてヴェルヴェッツの2ndにおいて、その端々で噴き出すヤバ過ぎる不協和音を聴きながら「あぁ、このバックがMETALLICAのインストだったらなぁ」と思った人はおらんだろうが、いやはや正しくそんな感じのイカれたサウンドがこの中では展開する。ほとんど憑いてる感じのスポークンワードで繰りまくるLou Reedのヴォーカルと、その滾りへ増強剤をブチ込む鉄壁の、極圧のヘヴィ・インストゥルメンタル。

だいたいが2枚組トータル90分なんてプレイタイムなら、どっかでグダグダとしたインストも入ってきそうなもんだが、いやはやなんだこの強烈な圧迫感昂揚感は。フリーキーにイッちまうパートすらも鋼鉄の様式美の一角だと響く、その圧倒的な表現のデカさに唖然とする。あとはもう、とにかく、聴いて、とだけ言っておこう。まぁ今年も色んな作品聴いたけど、ちょっとその辺のバンドとは次元の違う表現の凄みに痺れまくり圧倒されてしまいましたわ。

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