ノイズまみれのPixies。
英ウェールズの3ピース、Mcluskyの2nd。プロデューサーはスティーヴ・アルビニ。こんなのイギリスにいたのね！と思わされた、あまりにも鮮やかなノイジーパンクロック。
空間をぶん殴る極悪ベースに、引き締まった音塊を速射するドラミングが重なり、疾駆。生き急ぐ。アルビニ仕様の尖りまくったギターリフ、鈍い光を放つノイズ塗れのそれが咲き乱れ、強烈な衝動を刻みこむ。そしてヴォーカリスト、Andy
Falkousのあまりにも鮮烈な声！定点を持たぬフラツキ気味のシャウティングを間断なく叩きつけ、痛々しいまでの性急感を醸し出すパンキッシュな音律。と同時に、ミドルテンポの楽曲がまた素晴らしい。Tr.3"Collagen
Rock"、Tr.5"Day Of The
Deadringers"、野太いラインでミニマルなグルーヴを描くリズム隊と、酔狂なフレーズを弾き出すディストーションギター、そしてそれらを全く無視するかのように放蕩する狂ったヴォーカルが踊るその様は、否が応にもピクシーズを思い起こさせるサウンド。かなり強烈（狂烈？）
しかし残念なことにこのバンド、3枚のアルバムをリリースしたのち、05年1月に解散。勿体無い！！！ジャンルの垣根を越え、多くの人の感情に揺さぶりをかけそうな、そんな一枚。オススメ。
http://www.mclusky.net/downloads.php