シカゴの5人組による2ndアルバム。暑苦しさ加減が絶妙な、エモが入ったマスロック？聴けば知らず惹き込まれる、意外な熱量を孕んだサウンドがユニーク。
タイトな構成でヒネたサウンドを聴かせる「USインディー」スタイル。変拍子を雑ぜ込んだ跳ねるリズム、ライブ感溢れるインストゥルメンタルのロウな鳴りっぷり。これだけ捉えれば、割とよくいるインディー畑の優良株といったところ。しかしこのバンド、ヴォーカル・パートの合わせ方にちょいクセがある。
小難しいこと考えてそうなインディ気質のアンサンブルに対し、上に乗っかるヴォーカル/コーラスは熱気ムンムン。60年代ブルースロックの空気も漂わせる、男臭い歌声が放出するパワフルな熱。これが後ろでガチャガチャやってるインスト群を、どんどんどんどんと白熱させる。
声に煽られ音が燃えていく感がバシバシと伝わってくるTr.6"Mossy Nethers"、Tr.8"Tense
& Anxious"あたりが、かなり良い。ネジレ加減はいいけれど、イマイチ求心力に欠けるバンドが多いこの手のジャンルにて、個人的にツボにハマった一枚。
http://www.myspace.com/massshivers